野菜ソムリエの仕事を知る

前回のブログで野菜嫌いの人でも食べられる料理を考えたく、
野菜ソムリエの方に連絡。
メールのやり取りで野菜ソムリエの仕事に少し興味を持ち、
野菜の特性を知れば、良いレシピ開発ができるかもしれないと
思い、説明会に参加してきました。

説明会は渋谷にある明るくキレイな会場で、
スタッフの方が笑顔で迎えてくださり、
「ガツガツ&ギラギラ(講座を売ろう)」な雰囲気を感じなかったので、
安心して席につくことができました。

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説明会の流れは、
①「野菜ソムリエとは何をするのか(事務局のスタッフ)」
②「なぜ野菜ソムリエをやろうと思ったのか(野菜ソムリエ)」
③「バナナの食べ比べ(野菜ソムリエ)」

①については、野菜ソムリエは生産者と消費者をつなぐ仕事。
生産者は農作業で忙しく、野菜の良さを消費者に伝える時間がない。
そこで野菜ソムリエが間に入って、消費者に伝える。
消費者の「野菜美味しかったよ!」という声を生産者に伝え、
生産者のモチベーションを上げる。

そのほかに、あまり知られていない野菜を紹介する仕事。
たとえば、ロマネスコ。
また、野菜の扱い方や料理法を教える仕事もあります。
たとえば、レタス。シンが小さく軽いほうが新しい。
冷凍しても大丈夫。そうすればスープでも楽しめる。

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↑ロマネスコ。Wikiからお借りしました。

②については、早くしてご両親と旦那様を亡くされた、野菜ソムリエの方が講義してくださいました。
身内が亡くなったことで健康や栄養などに興味を持つ。野菜や果物などに含まれるカリウムが塩分を排出する働きがあることさえ知らなかった。興味と知識不足を補うために「野菜ソムリエ」の資格を取得する。現在では、料理開発をし、メーカーの調味料やチラシなどに「野菜ソムリエが考えたレシピ」に顔写真が載るまでに。
どこかの生産者から、野菜を取り寄せて一人マルシェの活動も行う。

その方が言うには、「野菜ソムリエ」の働き方は、専門知識を生かして、野菜や果物のライター、料理教室で役立てている人もいるそうです。
仕事では使わず、趣味で普段の料理に活用している人もいるとか。

③最初にバナナの説明をしてくれました。
教えてもらったのは、次のようなこと。
・日本で一番食べられている果物はバナナ。
・理由は物価が安い。栄養がある。剥いて食べられる(包丁を使わない)から。
・1世帯あたりバナナは18kgの消費量。
・ほとんどのバナナが輸入でエクアドル産、フィリピン、台湾などから。
・輸入時はバナナが緑色の状態。黄色の状態だとたくさんの虫を運んでしまうため。
世界地図で赤道があるように、赤道から南北の両方にバナナラインがあるそうですね。
知らなかった〜。

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バナナの説明を聞いてから、食べ比べ。

キャベンディッシュ(フィリピン産)、キャペンディッシュ(エクアドル産)、モンキーバナナ
この3つを食べて、直感で思ったことをシートに記入。
じっくりバナナを食べ比べたことなかったのですが、3種類とも味も食感も香りも違う!!
私は、程よい甘さと酸味のキャベンディッシュ(エクアドル産)が一番好きでした。世界中で最も食べられているバナナだそうです。

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説明会に参加して、
結構「グローバル」なワードが出てきましたし、
話の内容がとても「クリエイティブ」でワクワク。

「野菜ソムリエ」の勉強をしたら、野菜嫌いの人のためのレシピを開発できそうだと思いました。

かなり興味はありましたが、受講代がなかなかのお値段です。。。

野菜ソムリエ協会では、他にも、

・ベジフルカッティング養成講座
・ベジフルフラワーアーティスト養成講座
・青果物ブランディングマイスター養成交差
・冷凍生活アドバイザー養成講座
・ベジフルビューティ養成講座

ちょっと変わったものだと、

・ワンごはん(犬)マイスター養成講座
・受験フードマイスター養成講座
・フードツーリズムマイスター養成講座

など、

「食」関係の講座はたくさん開催されています。

いくら勉強しても興味は尽きなそうですね〜。

気持ちが盛り上がった状態で、
説明会の後にとある方と話をしたのですが、

「今の時点では野菜ソムリエを勉強したとしても趣味で終わるんじゃない?お金に余裕があるのであればいいけど。他の講座も興味があるならば、説明会に行ってもいいだろうけど、受講代は安くないから、話聞いて終わりかもね」

と、クールダウンさせられる。

私は気持ちが高ぶると冷静に判断できなくなるので、
私の思考を整理してくれる人がいるのはありがたいかもしれない。

野菜ソムリエの講座受講は保留することにしましたが、
その代わりに、「バナナの世界史」という本を貸してもらいました。
こんな本があるんですね(笑)
途中まで読みましたが、なかなか面白いですよ♪

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説明会が終わった後は、スターバックスでバナナタルトを注文。
夕食は、定食にチョコバナナのミニパンケーキがついたものを注文。

バナナつくしの1日で、こんなにバナナについて考えたことがなく、
面白くもあり不思議な1日でした。

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フードに興味を持った理由③:レシピ開発に興味を持つ

アメリカ人のWをはじめ、野菜嫌いの人でも食べられる料理を
考えるこの頃です。

そこで、野菜の専門家といえば、野菜ソムリエの方かなと思い、
メールで相談してみることにしました。

送ったメールの内容は↓↓

「野菜が嫌いな人でも食べられる料理を教えていただけませんか?アメリカ人なんですけど、キムチ鍋は食べられました。ドミニカ出身なので、スペイン料理をよく作っています」

野菜ソムリエの方が送ってくださった内容↓↓

「その方が住まわれていた場所の食事を調べてみて、その食事に近い料理に、日本の野菜を足してみてはいかがでしょうか?例えば、野菜をたっぷり入れたミネストローネなどは導入し易いと思います。キムチ鍋がいけたと言うことは、煮込んだ野菜はすんなり食べられるのかもしれません。ミネストローネやクラムチャウダーに野菜をたっぷり入れてあげて下さい。スープ類がOKなら、今度は炒めたり、餃子にして、ポン酢ではなくて、トマトソースやケチャップなどで食べられるようにしてみたり。野菜の苦手な方はビジュアルが「ザ野菜!」という感じでなく、中に仕込ませる方がいいかも。野菜のケークサレなんかもとっつき易いかもしれません。あと、刻み野菜をてんこもりに練りこんだハンバーグとかね!(*^^*)」

メール内容を見て、「流石、プロ!!」と思いました。

Wは肉が好きで、味付けはバターや香辛料がたっぷりな感じで濃い味が好きだと思います。
野菜ソムリエの方に相談する前は、
肉の入った野菜炒め(味は濃い)を作るなど、自分ができる料理の中で考えていました。
やっぱり、料理は相手のことを思って作るもの。愛だなぁと改めて思いました。
教えてくれた野菜ソムリエの方がとても素晴らしく魅力的な方なので、余計にです^^ 野菜LOVE精神が半端ない!!

Wに限らず、他の外国人も慣れ親しんだ味付けの料理を作っていることが多いです。
Wの場合は、スペイン料理でビジュアルが「ザ野菜」にならなければいけるかもしれません。

ふと野菜ソムリエの方って、具体的にどんな仕事をするのだろうと思い、再びメールをしてみると、こんなふうに返信してくださいました。

「野菜ソムリエって野菜の魅力や野菜を通して得た感動を伝える人なんです。そのために知識、経験、伝える力、感動する心、コミュニケーション力が必要なんです。コミュニケーションは人とはもちろんですが、野菜ともね!(≧∀≦)
野菜を見て、触って、嗅いで、食べて、野菜の魅力を野菜から教えてもらう。そんなことを自分の周り、地域、様々な場所で発信していける資格です。これらの経験で企業する方も沢山いらっしゃいます。」

おおっ!なんて素敵なお仕事なんでしょう!と思いました。
野菜の特徴がわかれば、良いレシピを作れるかもしれない。
そう思った私は、野菜ソムリエにちょっと興味を持ち、
後日、説明会へ行くことにしました。

その様子は次のブログで。

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こちらは、成田で農作業イベントに参加した時に
いただいた野菜。大地からの恵み、愛おしいです。